介護老人保健施設は「ろうけん」とも呼ばれる介護施設です。要介護1から5の人のうち、入院の必要はないけれども、介護が必要な高齢者が入所することができます。
介護老人保健施設では、高齢者が自立して生活できるように、介護士だけではなく作業療法士や看護師が、リハビリ、食事、入浴といったサービスを提供します。老人保健施設で介護士が働くメリット、デメリットとはどのようなものでしょうか。

メリットとしては、やはりやりがいが挙げられます。介護老人保健施設は、高齢者が自宅やグループホームなどに戻り、自立して生活できるようになることを目的としています。
業務内容としては、食事介助、入浴介助、排泄介助などが挙げられます。業務内容自体は、特別養護老人ホームとも似ていますが、リハビリが多く、高齢者と共に在宅復帰というゴールを目指して尽力することができます。
高齢者の役に立っているという実感や、感謝される機会は、仕事をする上で大きな励みになるでしょう。いいなと思ったら老人保健施設での仕事についてもっと詳しく調べてみてください。

一方で、長期間に渡って同じ高齢者を支援したいという介護士にとっては、適切な職場とは言えないかもしれません。
介護老人保健施設には、原則的に65歳以上の高齢者が入所します。入所は原則として3か月ということになっており、常に介護が必要というよりも、リハビリを通して自宅などに戻ることを目指している高齢者が主な利用者です。そのため、人の入れ替わりが多いと言うことができます。
介護士として特定の高齢者を長い期間サポートしたい、終末期の介助を行いたいという方にとっては、デメリットと言うことができるでしょう。